おとたん

紅茶もお菓子も出せませんが

1年半くらい奴隷やってた

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転載元︰今までにあった修羅場を語れ【その25】

7 名無しさん@おーぷん sage 2018/01/22(月)12:12:28 id:b1n
変な話なのでネタとして読んでくれると有り難い。
親にも未だに言ってない話。
俺は田舎者で、大学進学により関東に来た。同じアパートに、同じ大学の先輩がおり、仲良くなった。
先輩はとても優しく、誉め上手な人だった。
なんというか他人を気分良くさせるのが上手い人だった。
しかしそのうちに「きみはこういう所がいいよね」で終わらず「でもこういう所が駄目だ」が付け加えられるようになった。
俺が「直す」と言うまで先輩は「こういう所が駄目だ」と言うので、「直します」と返事するのがお約束になった。
段々先輩は俺を誉めなくなり「駄目だ」「なってない」「何もできないじゃないか」と言うようになった。
俺は「直します」とその都度答えた。
気づけば、先輩に「駄目だ」と言われるのが怖く、何とかして言われないよう、先回りして色々するようになった。
先輩は少し誉めてくれたが「でもまだなってない」と言う。俺は「直します」と言い益々頑張った。
俺は先輩の部屋に通って家事をしたり、先輩の欲しいものを先回りして買っておいたり(高価なものではないが)
試験前に過去問やノートをコピーして用意しておいたり、小間使いのようだった。
先輩が卒業し、アパートを引っ越してからも、俺は通いで家事をしていた。
あるとき、先輩が出張に行った。2泊の出張だったと思う。
俺はいつもの通り、先輩の部屋を掃除に行った。
掃除した後、何となく床に座ってボーっとしていた。
携帯が鳴って、先輩からかと思ったら親だった。
「今どこにいる?」と訊かれ「先輩んち」と答え、(なんで俺こんなとこにいるんだろ?)と思った。
ボーっとしたまま親に「引っ越さなきゃいけない。金貸して」と言った。
「引っ越さなきゃいけないの?」「うん」
なんでか10万ポンと貸してもらえた。
その金で俺は夜逃げ同然に引越し、携帯番号を変え、先輩と縁を切った。
結構あっさり切れたのは、他にも俺みたいなヤツがいたからだろうか?いまだ不明。
結局奴隷やってたのは1年半くらいで、そう長くないんだが、あのまま行ったら何年もズルズル奴隷やってたかもしれん。
ちなみにホモではない。

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(ホモよ…ホモだわ…)